2月11日
明日は土曜ですが祝日ですので、休診です。
インフルエンザウイルスのワクチン
まだ少しありますので、接種ご希望の方はお電話いただけるとありがたいです。
保険診療の場合の体外受精の費用について
体外受精および顕微授精、凍結融解胚移植の高度不妊治療が保険適用となり5ヶ月目に入りました。自費診療から保険診療となり、使用する薬剤の種類や量などに違いはありますが、先進医療などのサポートと採卵する技術(オペの巧みさ)、そして何より当院培養室スタッフの質の高い技術のおかげで、4月以降もたくさんの患者様の妊活に貢献することができており、日夜診療が展開されています。
保険診療となったことで、どの施設で治療を受けて頂いても同じ金額、これが国民皆保険制度です。保険診療でも最大限の治療ができるよう努めて参ります。
当院は一般不妊治療からそのままステップアップで高度治療に入られる患者さま、他院から転院でお越し頂く患者様、交通の利便性から選んで頂ける患者様、多くの患者様の診療をさせていただいております。
体外受精の回数のカウントについて、ご質問を受けますのでお答えしますと。胚移植を行った回数がカウントされますので、採卵の回数ではありません。ここは自費診療時代の特定不妊治療の回数と異なります。また高額療養限度額制度を利用された場合は還付がある場合がございます。
また先進医療については皆様が加入されている生命保険などにお問い合わせいただくと、給付の対象となる契約の場合があります(特約など)。そういった場合は証明書、診断書の記載はお受けいたしております。ご活用ください。
☆採卵
採卵基本料 9600円 採取数0個の場合
以下 採取された個数に応じて加算
1個 7200円
2-5個 10800円
6-9個 16500円
10個以上 21600円
(麻酔は別途 静脈麻酔 迷妄麻酔など)
☆受精法
その1 媒精(卵子1個に対し精子を数万匹静置しておき受精は自然の方法)
12600円
その2 顕微授精
1個 14400円
2-5個 20400円
6-9個 30000円
10個以上 38400円
〇 卵子活性処理 3000円 カルシウムイオノフォア
〇 手術にて採取され凍結した精子を使用 15000円
〇 スプリット 顕微も媒精も行った 顕微授精料+媒精(6300円)
☆ 受精卵培養
1個 13500円
2-5個 18000円
6-9個 25200円
10個以上 31500円
1個 4500円
2-5個 6000円
6-9個 7500円
10個以上 9000円
☆ 胚移植
新鮮胚移植 22500円
凍結融解胚移植 36000円
Asssisted Hatching 3000円
高濃度ヒアルロン酸培養 3000円
☆ 胚凍結
1個 15000円
2-5個 21000円
6-9個 30600円
10個以上 39000円
胚凍結保存維持管理料 10500円 1年分 3回まで
上記以外に使用する内服、注射などは別途保険診療での負担です。再診料、超音波断層検査法なども別途必要となります。
妊活をはじめるポイント
16日土曜妊活セミナーなごやたくさんのご参加ありがとうございました。ご参加希望されたものの、予約数に達していたため、参加できなかった方々には大変申し訳ございませんでした。
次回8月は21日日曜日の午後5時からの予定です。土曜が学会と重なってしまったため臨時で日曜の開催とさせていただきます。
参加ご希望の方が多いので、状況を見てセミナーの回数を増やしたり、時々大型の会場でイベントのようなかたちで開催できたらと考えています。
セミナーでもみなさまにお伝えしていることは、まずは自分たちの健康、そしてそこにのっかってくる形で妊活がとらえられるといいなとお話ししています。そして想像力を養うことです。
自分の健康によいことはもちろん赤ちゃんの健康にもよいはずです。
なかなかクリニックに受診するのはハードルが高く感じたり、するかもしれませんが、様々なバランスをとることには、当院はとっても長けていると思います。ぜひ遠慮なくご相談にいらしてください。
一般から高度不妊治療、月経困難症、月経不順の治療、更年期治療などの女性医学すべてにおいて専門医療機関として質の良い医療を提供できるよう、今後とも精進してまいります。
ヤーズフレックス配合錠の活用法
月経困難症治療薬であるヤーズフレックス配合錠は黄体ホルモンであるドロスピレノンと卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールを含有した超低用量ピルです。超低用量ピルであるので、内服開始当初は微量の出血が起こることもありますが、なるべく長く飲み続けることでこのお薬のメリットが引き出せると考えています。内服1シート目はなるべくがんばって2シート目までつづけてみましょう、続けていく中で出血がある程度ある。(目安としてはおりものシートを1日3回くらい使用したくらいの量)が続いたら4日間の休薬を検討して良いと考えます。ここで休薬のポイントがあって、1回休薬したら、次回の休薬まではなるべく長く飲むことです。一度休薬し再開した後数日や数週間で出血があったので休薬してしまった患者さんをみかけます。4日間の休薬とその次の休薬の4日間の期間が短いと、その後破綻出血(イレギュラーな出血)が起こることが多いです。つまり、休薬は一度したらすくなくとも1ヶ月以上は休薬しないことがポイントとなってきます。
低用量ピルと月経困難症について
〇 月経困難症は、月経期間中に月経に随伴して起こる病的症状をいいます。
〇 下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および抑うつの順に多くみられます。
月経困難症に対して鎮痛剤や漢方薬などを使用して治療することもありますが、あくまで対症療法に近いので、排卵が起こる度、月経がくるたびに症状が再燃しかねません。どれくらいだったら私は月経困難症かな?病院で相談するレベルかな?という問い合わせに関しては、例えば鎮痛剤を使用するかたですと、月経1-3日目まで使用するのはかなり月経困難症の可能性が高いです。2日目まで使う方も、月経困難症が潜んでいる可能性が高いです。鎮痛剤使用せず我慢している方も、2日3日目まで痛みがあるのなら月経困難症の可能性があります。
また月経困難症の中には、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などを併発していたり。卵巣に嚢腫などを併発している患者さんも見受けられます。子宮卵巣の診察は問診のみでは難しく、内診や超音波検査、必要に応じてMRI検査などで診断が必要となることがあります。院内の診察室で実施する可能性のある、内診の超音波については(異常のない方は年1回でOKです。)、経膣的あるいは経直腸的に細い棒状の超音波プローブを挿入し、子宮卵巣に異常がないか診断することが出来ます。数分で終わります。
低用量ピルは、排卵をおやすみさせることで、卵巣の機能をやすませられ、排卵前後の体調の変化も少なくなりますし、本来の意味の月経の出血が来なくなる。(破綻出血や消退出血は起こりうる。)これにより、月経時の疼痛が減るばかりか、全くなくなる方もいます。また出血の量も減るので、ナプキン、おりものシートを使用する頻度が減るので経済的とも言えます。また月経前症候群についても効果がみられます。
月経困難症と診断された場合は保険診療で月経困難症治療薬の超低用量ピルであったり、黄体ホルモン単独のお薬を使うことが可能です。内服です。いずれも飲み始め、少し慣れるまで個人差はありますが、一度使用してみると、とても快適になり、いままで毎月ゆううつだったことが、びっくりするくらい過去のように感じられるようになることでしょう。当院は自費診療のピル(1シート1300円から1800円)も用意があります。学割も期間限定でおこなってます。学生証必要です。
オンライン、ネット診療でピルを買うことは、病院に行く時間がなかったり・・・などを考慮すると選択肢としては、ありだと思いますが、本当に子宮卵巣に問題がないかどうか?誰がみてくれるのでしょうか?その先生は往診してくれるのでしょうか?検査なく処方となるので危険性もあります。また郵送費用や雑費などで結果病院でもらった方が安かったりということはあります。
かかりつけ、あるいは信頼できる医療機関で診察を受けてから、自費も保険の効く超低用量ピル、黄体ホルモンに関しても、処方してもらうことが私としてはおすすめです。