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ダイヤビルレディースクリニック院長ブログです

保険診療の場合の体外受精の費用について

 体外受精および顕微授精、凍結融解胚移植の高度不妊治療が保険適用となり5ヶ月目に入りました。自費診療から保険診療となり、使用する薬剤の種類や量などに違いはありますが、先進医療などのサポートと採卵する技術(オペの巧みさ)、そして何より当院培養室スタッフの質の高い技術のおかげで、4月以降もたくさんの患者様の妊活に貢献することができており、日夜診療が展開されています。

 

 保険診療となったことで、どの施設で治療を受けて頂いても同じ金額、これが国民皆保険制度です。保険診療でも最大限の治療ができるよう努めて参ります。

 

 当院は一般不妊治療からそのままステップアップで高度治療に入られる患者さま、他院から転院でお越し頂く患者様、交通の利便性から選んで頂ける患者様、多くの患者様の診療をさせていただいております。

 

 体外受精の回数のカウントについて、ご質問を受けますのでお答えしますと。胚移植を行った回数がカウントされますので、採卵の回数ではありません。ここは自費診療時代の特定不妊治療の回数と異なります。また高額療養限度額制度を利用された場合は還付がある場合がございます。

 また先進医療については皆様が加入されている生命保険などにお問い合わせいただくと、給付の対象となる契約の場合があります(特約など)。そういった場合は証明書、診断書の記載はお受けいたしております。ご活用ください。

 

☆採卵

  採卵基本料  9600円 採取数0個の場合

  以下 採取された個数に応じて加算  

  1個 7200円

   2-5個 10800円

   6-9個 16500円

     10個以上 21600円

  (麻酔は別途 静脈麻酔 迷妄麻酔など)

  

 ☆受精法

  その1 媒精(卵子1個に対し精子を数万匹静置しておき受精は自然の方法)

    12600円

  その2 顕微授精

    1個 14400円

    2-5個 20400円

    6-9個 30000円

    10個以上 38400円

   〇 卵子活性処理 3000円 カルシウムイオノフォア

   〇 手術にて採取され凍結した精子を使用 15000円 

   〇 スプリット 顕微も媒精も行った 顕微授精料+媒精(6300円)

  ☆ 受精卵培養

    1個 13500円

    2-5個 18000円

              6-9個 25200円

    10個以上 31500円

   胚盤胞加算 (胚盤胞へ継続培養した個数分を加算します)

    1個 4500円

     2-5個 6000円

    6-9個 7500円

    10個以上 9000円

 

  ☆ 胚移植

    新鮮胚移植 22500円

    凍結融解胚移植 36000円

    Asssisted Hatching 3000円

    高濃度ヒアルロン酸培養 3000円

  ☆ 胚凍結

    1個 15000円

     2-5個 21000円

     6-9個   30600円

    10個以上 39000円

    胚凍結保存維持管理料 10500円 1年分 3回まで

 

  上記以外に使用する内服、注射などは別途保険診療での負担です。再診料、超音波断層検査法なども別途必要となります。