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ダイヤビルレディースクリニック院長ブログです

day2初期胚とday5胚盤胞は何が違うのか?

平たく表現するならば「小学校2年生」と「小学校5年生」の違いです。同じ成長過程にあります。

体外受精・顕微授精でお預かりした卵子精子を受精させ、得られた胚(受精卵)をタイムラプスインキュベーターで確認すると胚の成長が観察できます。最初は1個の細胞だった受精卵は、細胞分裂を開始し、2細胞期胚、4細胞期胚と分割を開始します。おおよそ2日目のところでの4-8細胞期胚をday2初期胚と呼び、そのまま継続培養し桑実胚から胚盤胞になったところをday5胚盤胞あるいはday6胚盤胞と呼んでいます。その後子宮内膜に着床が可能で、妊娠が成立し、元気な赤ちゃんになっていくたまごであれば、day2もday5も同じ成長過程にありますので、良好胚であれば初期胚でも十分妊娠可能ですし、胚盤胞はもちろんそこまでインキュベーターで成長していることを確認しているわけですから十分妊娠できる胚であると考えることができます。